隊長が語る「みかんつくり」

①何故みかん作りは楽しいか?・・・みかん作りの「作り甲斐」 

 何万個みかんがあっても、同じみかんは一つもない。

 出荷する折には、L、M、Sと仕分けられるのですが、同じM階級(最大径61㎜~67㎜)の中で100分の一㎜まで測定すれば。同じサイズは一つもないでしょう。その他、形、色、糖度、酸度、食味などの要素を総合すれば、みんな違ったみかんです。バラツキこそは農産物、自然産品の特性ですが、それをいかに消費者の好まれる(もちろん消費者の好みも多様であるが)ゾーンに作り込むかが生産者の腕の見せ所。

 風を感じる、陽を感じる、・・・観察力

 季節の移ろい、気象の変動を推察できる・・・予知能力

 を、駆使してみかんを作ります。

 
②何故西宇和みかんはおいしいのか?・・・

傾斜

 西宇和のみかん園はほとんどが段々畑。ソーラーパネルに傾斜をつけるように、段々畑の傾斜角は太陽の光をいっぱい浴びるための仕掛けです。=日当たりがいい。

 それに、降った余分な水は傾斜があるので、すぐ海に流れます。=水はけがよい。

 その他=土質がいい。先人の築いた技術がある。等々

 ・・・で、西宇和みかんはどんな美味しいみかんができるか?

⇒じょうのう(内袋)が薄く柔らかい。単に甘いだけではなく(コク)がある。

 あとは、当地でご賞味あれ。

 
③みかん作りの四季

 夏は暑い、冬は寒い。

 屋外作業だから当たり前のことだが、暑さ寒さは身に染みる。近年温暖化で夏の暑さは半端ではない。炎天下の摘果(余分な果実を落とす)作業なんかは、みかん樹の木陰に隠れてやります。

 冬の収穫作業は北西の季節風が強く、時折、時雨れたりすると指先がかじかむ。

 でも、春。・・・

 みかんの開花期、みかんの高い香りに包まれて作業すると・・・

ここは桃源郷ならぬ柑源郷。

 秋。・・・

 みかん山のふもとにに広がる海に、沈む夕日を眺めながら家路につくと、

明日もきっと何かいいことあるような・・・

 

④苦しいこと、耐えねばならないハードル

 先ず、体力は必要です。それも、瞬発力ではなく、持続的体力。一人で黙々と単純作業をこなす根気も必要です。でも、季節に応じて変わる作業は結構バラエティーに富んでいます。

 かんきつ園経営となると、その多様な作業をいかに限られた労働力の中で適期に組み合わせるかといった、企画力も必要となります。