かんきつ栽培

 かんきつは、品種ごとに果実の味や色・形が違うように、生育にも違いがあり、それぞれの品種によって栽培管理も少しずつ異なります。ここでは西宇和を代表する温州みかんの栽培について紹介します。

◎温州みかんの1年と栽培管理
 時 期  生 育  作 業  方 法  作業の様子
 1月    土づくり  おいしいみかんづくり、みかん栽培に適した土壌環境にするため、有機質資材や石灰を施用します。 みかん作りは土づくりから!  準備中
 2月    剪定  作柄(表年・裏年)や他の作業効率を考えて不要な枝の除去を行います。 IMG_20150330_134319
 3月        
 4月   P1180882 発芽  改植  樹の生産性を考えて改植を行います。  

植穴

定植

 施肥  樹・果実の生育に必要な栄養分を与えるため、肥料を施用します。
 5月

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開花

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落弁

(花弁が落ち小さな果実が見えてきました)

 防除  病気や害虫から果実を守るために、農薬を散布します。 西宇和地区の多くがスプリンクラーにより散布します。

スプリンクラー防除の様子

手散布による防除の様子

 6月 20140612_182321

落果

(果実が養分を奪い合い競争に負けた果実は黄色くなり落果します)

 除草    
 7月 20140803_12565120140803_125425

果汁生成

この頃から果汁が入ってきます。果肉は黄色です。

 

 粗摘果  果実肥大や果実品質の向上、生産量を安定させるため、果実を摘果します。 20140722_151021

 ↓  おいしいみかんは枝の先端にできるので、枝の先端の果実を優先して幹に近い果実は摘果します。

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 8月  果実肥大      
 9月    仕上げ摘果    準備中
 10月  着色始め      
 11月  成熟  収穫  果実の着色や品質を見極め、収穫を行います。  準備中
 選別

出荷

 収穫した果実の大きさや外観ごとに選別を行い、選果場に出荷します。 川上共選
 12月  選果場に出荷された果実は、光センサー選果機により果実の大きさ、外観の良さ、糖度、酸度等の基準ごとに選別され、みかん箱(段ボール箱)に詰め東京などの市場に出荷します。  準備中

 

◎かんきつの樹の一生

 かんきつの樹は苗木を植えてから4~5年で実をつけ始め、年の経過とともに樹が成長し、つける実の数も多くなっていきます。15年~30年の間が働き盛りです。その後、40年を過ぎたころから生産量が減少するので、改植を行います。

 苗木  成り始め  成木  老木  改植
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1~2年生 4~5年生 15~30年生 40年生